英語にも敬語がある? 間接疑問文を使って丁寧な言葉づかいをする方法

英語にも敬語がある? 間接疑問文を使って丁寧な言葉づかいをする方法

語学学校に通っていたときに「英語で誰かにインタビューをする」という課題がありました。私はちょうど、日本に一時帰国をする直前で、あまり時間がなかったこともあり、一番身近な語学学校の先生にインタビューをすることに。

英語でのインタビューには、ビジネスオケージョンでの会話を練習するという目的がありました。そのため、実際のインタビューでは、ビジネスのミーティングなどを想定した、丁寧でワンクッション置いた言葉遣いを意識しました。

英語に敬語は無いとは言いますが、丁寧な話し方というものがあります。英語は直接的な表現だとはよく言いますが、実は決してそんなことはないんです。

英語で相手の職業や年齢を聞くにはマナーがある?

英語で「仕事は何をしているのか」を聞こうと思って、このように質問したとします。

What is your job?
仕事はなんですか?

これは、聞かれた相手にとって、まるで尋問をしているかのように感じるかもしれません。尋問とまではいかなくとも「いきなり何だよ?」と思われるでしょう。

ですから、直接的に「仕事はなに?」と聞くのではなく、「(仕事は)何をしていますか?」というニュアンスでこう言うほうがいいでしょう。

What do you do?
何をしていますか?

すると、相手はこう答えるでしょう。

I’m doing an English teacher at the ESL.
ESLで英語の先生をやっています。

さらに、年齢を直接的に聞くことはあまり良くありません。年齢を知りたい場合は、質問を重ねて遠回しに聞きます。「What do you do?」と聞いて、相手が答えたら別の質問を重ねます。

Could you tell me when did you start to teach English?
いつ英語を教え始めたのでしょうか?

相手は、こう答えるとします。

I started to teach English when I was 22 years old.
22歳の頃に英語を教えはじめました。

今後はこう聞きます。

How long have you been teaching English?
英語を教えてどれくらいになりますか?

すると、相手はこう答えます。

It’s been for 5 years.
5年になります。

これで、大体の年齢が分かりますよね!

質問をする際にはIndirect Question(間接疑問文)を使う

英語で他人に質問する際には、ワンクッションおくことが丁寧な言葉遣いとして適切です。例えば、道に迷ったとて、見ず知らずの人に突然こうやって話しかけると、相手は少し戸惑います。

Where is the bus stop?
バス停はどこですか?

これだと少しぶしつけで、幼く聞こえるんですよね。「バス停どこー?」みたいな。友達同士だったらいいんですけどね。ですから、初対面の他人に突然質問するときは、以下のようにワンクッション置いて話しかけるといいです。

Do you know where the bus stop is?
バス停はどこか分かります?

これは、Indirect Questionという表現です。日本語で言うと間接疑問文です。間接疑問文を使う際に注意したいのが、以下の点です。

Direct Question(直接疑問文)
Where is the bus stop?

Indirect Question(間接疑問文)
Do you know where the bus stop is?

このように、where以降が疑問文ではなく普通の文(平叙文)になります。
ほかの例を見てみましょう。

What time will you be here tomorrow?
あなたは明日何時にここにいますか?

このままでも伝わりますが、以下のように間接疑問文にすることでより丁寧な印象になります。

Direct Question(直接疑問文)
What time will you be here tomorrow?

Indirect Question(間接疑問文)
Can you tell me what time you will be here tomorrow?

ほかにも、ワンクッション置くためには以下のフレーズが便利です。

I’d like to know if~
Could you tell me~
Can you tell me~
Can I ask you~
Do you know if~
I was wondering~
I don’t know~
I’m not sure~
Would you happen to know~

英語で電話をしたり、メールをしたり、接客をする際には、ぜひ丁寧に対応したいですよね。
これらのフレーズを頭につけて、さらにwho/where/whenなどの後を普通の文章にするだけで、丁寧な印象になります。

英語で質問をする際に便利なフレーズ集

私が実際にインタビューの際に使った、Indirect Question 間接疑問文を用いたフレーズを紹介していきましょう。

I was wondering if you have worked in another industry?
ほかの業界で働いていたことはありましたかね?

Can you tell me why you decided to be a teacher?
先生になることを決めた理由をおしえてもらえますか?

Can I ask what your dream in your childhood was?
子供の頃は何になりたかったんですか?

I’d like to know what your hidden talent is?
何か隠れた才能はありますか?

この表現は、海外で仕事をしたり接客をするときにも役に立つと思います。ぜひ覚えておいてください!

語学学校の先生に聞いた英語を学ぶ上で大切なこと

語学学校の先生には、実際に個人的な質問をたくさんしました。どうして先生になったのか、得意科目はなんだったのか、家族のことや生活のことまで。いろんな質問をしたのですが、やはり印象的だったのが、「英語を学ぶ上で大切なこととは?」という質問の答えでした。

やれるだけ、一所懸命やることです。とにかく練習あるのみ。

復習とは暗記をすることではなく、言語を使うこと。学んだことは自分の日常生活で使う。何度も何度も諦めずに使い続けること。

実は、韓国語をけっこう上手に話せたんですけど……超上手というわけではなく、発音はダメだったんですが、でもちゃんと話せてた。でも、練習をしなかったから、もうできなくなってしまいました。後悔しています。

それから、自分がどんなタイプの学習者なのかを知ることですね。例えば、視覚的なのか、書式的なのか、聴覚的なのか。それはとても役に立つことです。

私は視覚的に覚えるタイプだから、いつも言葉と一緒に面白いイラストを描くんですが、とても効果的ですよ。だから、自分がどんなタイプなのかを理解することが大事です。

ちなみに、私は書式的な学習者です。こうやって英語に関するブログを書くことが、英語の復習にもなっているんですよね。

まとめ

英語で丁寧な言葉遣いをする方法はいかがでしたか? 日本と違って、年上の人に対して敬語を話すという決まりはありません。年上の人であっても、一緒に長く働いていたり、友達だったり、近い存在だったらカジュアルな表現でも問題ないです。

大切なのは「他人」に敬意を表すこと。敬意を表すために、Indirect Question(間接疑問文)のような、少し背伸びした言い方を使いこなしましょう。

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