ワーホリで語学学校は通うべき? それとも海外に住めば自然に英語が話せる?

ワーホリで語学学校は通うべき? それとも海外に住めば自然に英語が話せる?

ワーホリで海外に来たときに、語学学校に通うべき? 

それとも海外に暮らしていれば、自然に英語が話せるようになるの?

こんな質問をされることがよくあって、実際に私自身もワーホリで海外に住む前には「海外に暮らしていれば、自然に英語が話せるようになるんじゃない?」って思っていました。

「海外に暮らしていれば、自然に英語が話せるようになる」説に関しては、「自然に」というのは迷信だと思っています。勉強という努力が必ず必要なので、ワーホリの目的の1つに「英語が話せるようになりたい!」という理由があるなら、私は最低3か月は語学学校に通うことを全力でオススメします。

私自身も海外に住むからには「英語が話せるようになりたい!」と思っていたし、今でも切実にそう思っています。英語を使って仕事をしたり、日常生活を送ってきましたが、正直まだまだ「英語が話せる!」と胸を張って言えませんから……。

きっと、5年後も10年後も、同じ気持ちなんだ思います。言葉の壁は乗り越えても乗り越えても、また新たな大きな壁に衝突することを知りました。この英語学習者特有の気持ちに関しては、松田青子さんの小説「英子の森」を読んで腑に落ちたので、英語で悩んでいる人はぜひ読んでみてください。

「英語ができると後でいいことがある」幼い頃から繰り返し母親に、テレビに、先生に、広告によって刷り込まれた言葉。そう、英語は彼女を違う世界に連れて行ってくれる「魔法」のはずだった…

英子の森 (河出文庫)

それでも、5年前の私が今の私を見たら「英語、話してるじゃん!」って思うんじゃないかな? 振り返ってみると、やはり海外に住み始めた最初の3か月間だけ語学学校に通ったことは、確実に現在までの海外生活に生きているなぁ、とは思います。

なぜ海外に住み始めたら、語学学校に通うべきなのか、実際に3か月行ってみて実感したことを書いていきたいと思います。

なぜ3か月間だけ語学学校に通うべきなのか?

まず、1か月ではあまりにも短すぎます。なんとなく学校やクラス、授業の雰囲気に慣れてきた頃に卒業してしまうので、物足りなさを感じるかと思います。

さらに、3か月も経てば飽きてしまうというのが一番の理由です。学校にもよりますが、基本的に毎月クラスのレベルが上がっていき、内容は難しくなっていくのですが、基本的には同じことの繰り返しです。似たような内容のことを、先生の話すスピードやボキャブラリーを変えて繰り返していく感じなので。

それから語学学校は授業料が高いので、ワーキングホリデーの期間に通うのであれば、経済的に3か月くらいが限界なのでは?と思います。残りの期間はしっかり働いて、貴重なワーキングホリデービザの期間を有効的に使うことをオススメします。

語学学校に通って英語を「話す」ようになる

今振り返ってみて、私が実際にワーホリで海外に住み始めて、最初に3か月間語学学校に通ったことで、いいスタートダッシュが切れたと思っています。ワーホリの目的の1つが「英語を話せるようになること」だったので、その目的を達成するためには、語学学校に行くことは必要不可欠だったと思っていますね。

語学学校でまず最初に学ぶのは、「正しい英語を話すこと」ではなくて、「英語を使って伝えること」。間違っててもいいから、自分が知っている英語の語彙と文法を駆使して伝える。

最初にこの「英語で伝える」壁を飛び越えたとき、確かに「英語を話す」ようになっていました。英語を「話せるか、話せないか」ではなくて、「話すか、話さないか」。思い切って口に出して、伝えるかどうか。だって、大抵の人は義務教育で基礎英語がすでに身についているんです。

頭の中にあるボキャブラリーや文法を、口に出すか出さないかが問題で、口に出すことが「英語を話せるようになる」第一歩なんですよね。

海外の語学学校では当然ながら英語で授業が進められます。文法などは、これまで日本の中学校や高校で習ってきた基礎的な英語をはじめ、すでに知っていることも習います。知っていることを改めて英語で習って、英語で理解するわけなので、単なるおさらいというわけでもないんですよね。これから始まる海外生活における「英語脳」を作る基礎トレーニングのような期間だと思います。

語学学校に通う間に、クラスメイトと英語で簡単な会話が続くようになりますカフェでコーヒーをスムースにオーダーできるようになり(実はこれが海外生活の第一難関でもある)、レストランで食べ物をオーダーするのが、まだまだスムースとは言えなくともだいぶ楽になってきます。

語学学校で同レベルの英語力の友達ができる

語学学校のクラスに出席している間は、とにかく先生やクラスメイトたちと「英語で聞き」「英語で考えて」「英語で話す」ことを繰り返します。

さらに語学学校では、同じレベルの英語力を持つ、英語に対して向上心を持っている友達を作ることが、けっこう大事かなと思います。お互いに英語で話し、休日や放課後にも一緒に遊べる友達を作れたら理想的かと思います。

英語のレベルが自分よりも低いと物足りないですし、自分よりも高いと会話についていけません。語学学校でできる友達って、良きライバルにもなり得るので、語学力向上のいい刺激になるんですよね。

私が行っていた語学学校のクラスメイトは、日本や韓国、ブラジルやメキシコなど国際色も豊かで、さらにはほとんどがキャリアアップ組でした。おのおののが自国で仕事を持っていて、長いバケーションを取るか、思い切って勤めていた企業を辞めるなどして、海外に長期滞在して英語を学びに来ているという人が多かったんです。

だから、英語を学んでいる理由として、以下の点が共通していました。

  • 英語を話せるようになって仕事に活用したい
  • 高校や大学、カレッジできちんと英語を勉強してこなかったことを後悔している
  • これが英語を習得する最後の機会になる

大人になってから自分で自分に投資しているわけだから、どうしても真剣ならざるを得ないんですよね。海外の語学学校は、共通の目的を持った世界中の同志と伸ばし合える絶好の環境だと言えます。一緒に語学力を伸ばし合える仲間を、ぜひ見つけてください。 

まとめ

語学学校を意味のあるものにするのかどうかは、自分次第。受動的にならず、能動的に振る舞うことが大切かなと思います。私もまた機会があれば、語学学校はいつでも通いたいと思っていて、ビジネス英語コース、あとは英語を教える側になれるコースなどにも興味があります。

実際に通ってみて感じたのは、大人になってから学生になるのは新鮮で、そして本当に大変だったといういこと。クラス替えの妙なワクワク感も学生ならではの感覚で、そういう気持ちが再び味わえるのも語学学校の醍醐味じゃないかな? 

海外で語学学校に行ったら、自分の性格を遠慮なく押し出して、全力で授業を受けてみてください

3か月経った頃には、英語脳の基礎が出来上がっていて、英語を話すこと自体に抵抗がなくなっています。残りのワーホリの期間は英語を積極的に使って過ごせるようになりますよ。

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