カナダでスマートサーブに合格しよう!|Smart Serve勉強のコツとテスト対策編

カナダでスマートサーブに合格しよう!|Smart Serve勉強のコツとテスト対策編

カナダの都市トロントを含むオンタリオ州でレストランやバーなどでお酒を提供する仕事に就くために必須な、スマートサーブという資格。ワーキングホリデーでトロントに滞在している人の中には、ジャパニーズレストランほか飲食店で仕事をする人が多く、スマートサーブの取得に合格できずに悩んでいる人も多く見かけました。

そんなスマートサーブに合格するために、どうすればいいのかと言うと、やはり勉強することですね……。カナダのオンタリオ州でお酒を提供するために必要な知識を覚えるしかありません! ただ、コツをつかめば少なくとも1週間、多くても2週間で取得することが可能でしょう。

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スマートサーブは意外と難しい?

「3日もあれば取れてしまう」
「常識の範囲内のことしか出て来ないから簡単」

スマートサーブに関してこんな意見を見かけますが、実際に勉強を始めてみると、これがまた難しいんです!

もしもスマートサーブのテストを日本語で受けるのであれば、それこそ1日で取れてしまうでしょう。しかし、スマートサーブのテストに対応している言語は、英語、フランス語、中国語、スペイン語、韓国語のみで、日本語は対応していません。

英語圏の人が受けるスマートサーブのテストを、英語が第二言語である日本人の私たちが、英語で受けなければならないわけです。いくら英語にある程度慣れていても、スマートサーブ取得には1週間みておくべきです。

勉強が得意な人、すでに英語がペラペラな人は、3日で取得することも可能だと思いますが、そうでない人は以下の点に苦労すると思います。

・スマートサーブのテストやトレーニングに出てくる単語が分からない
・スマートサーブ例題を読み解くのが難しい
・例題の意味が分からないので答えを導き出すのに苦労する
・「引っかけ問題」に、まんまと引っかかる
・テスト本番で試験監督からの指示が聞き取れない

でも、スマートサーブの取得につまずいて、チップの少ない仕事に就かざるを得ないのは勿体ないですよね!  

スマートサーブのテストにはどんな問題が出てくるの?

スマートサーブのテストに出てくる問題の、一例を見てみましょう。

You have stopped service to a guest at a table who is approaching intoxication, You notice one of the other guests at the table passing his beer to the individual that you have cut off. What do you do? Select one them.

1 Provide the other guests with a friendly reminder that they cannot offer drinks to the intoxicated individual.
2 Stop service to the entire table and remove alcohol from the table.
3 Eject the intoxicated guest immediately.

以下、意訳です。

あなたは酔っ払っているお客さんに対してお酒の提供を止めていましたが、ほかのお客さんがその、お酒の提供を止めていた人対し個人的にお酒を渡していることに気が付きました。さて、どうする?

1 お酒を渡していたお客さんに対して、友好的な態度をもって、酔っている人にお酒を勧めてはいけないことを注意をする。
2 テーブル全体へのお酒の提供を中止し、すべてのお酒をテーブルから下げる。
2 酔っているお客さんを直ちに店から追い出す。

これは、私がテストを受けた際に出てきて問題ではなく、勉強用のモジュールに出てくる一例ですが、実際のテストでもこんな問題が出題されます。

正解はどれだと思いますか?

これは「2」が正解です。お酒をすべてテーブルから下げてしまうなんて、ちょっと厳しすぎるだろ!と思いますが、オンタリオ州でのお酒の提供のルール上では、それが正しい対応らしいです。酔っている人がこれ以上お酒を飲んでしまう状況を、必ず防がなければならないんですね。

このように、実際のシチュエーションを想定したような問題がたくさん出てきます。例題を解いて暗記するというよりは、オンタリオ州のお酒のルールを覚えて、そのルールに則って的確な判断を下す方法を自分で考えなければなりません。

スマートサーブに出てくる単語とその意味を知ろう

さきほどの例題を再度見てみましょう。

You have stopped service to a guest at a table who is approaching intoxication, You notice one of the other guests at the table passing his beer to the individual that you have cut off. What do you do? Select one them

酔っぱらうを表現するのに使う単語は、普段はdrunkですが、スマートサーブのテストではintoxicationを使用します。ほかにも、こんな単語が出てきます。私が実際にスマートサーブの勉強のために単語帳に書いたのは以下の単語だったので、これ以上難しい単語は出てこないと思います。

liable 責任を負う
underage 未成年
right up to~ ~に至るまで
deny 認めない
establishment 企業
premises 施設
occupier テナント
tolerance 度量
inhibition 抑制
assess 評価、査定
tampering 改ざん
slur ろれつの回らない舌
consumption 消費量
prevents 予防する
undermining 損なう
incident 事件
witness 目撃者
encourage 勧める
acknowledge 同意、認める
frequently しばしば

スマートサーブの勉強は、資格も取れる上にボキャブラリも増えるので、英語学習にも効果的だと感じました!

スマートサーブの勉強のコツは

スマートサーブの勉強は、私の場合はとにかく「書いて覚える」のが一番でした。
オンライン上での勉強は5つのモジュールに分かれたトレーニングを受けていくのですが、1日1~2モジュールずつをノートに書き取りながら進めることをおすすめします。

ブラウザ上でざっと流し見するだけでは覚えられないことも、自分で手を動かしてノートに書くと、なぜか覚えられるんです人間の脳って不思議ですよね。

実際に、5つあるモジュールのうち、1箇所だけを流し見してトレーニングを終わらせたら、各モジュールにある小クイズに合格できず、次に進むことができませんした。結局、イチからノートを取ってトレーニングを受けたら、見事に合格することができたんです。

途中で、実際に働いているバーテンダーたちへのインタビューや、レストランでのさまざまなシュチュエーションの再現動画などのコンテンツもありますが、そこは台詞を書き取る必要はありません。ただ見ているだけでOKです!

ノートにいちいち書き取るのはちょっと……という人は画面のキャプチャーを取るのがいいでしょう。

というのも、各モジュールのクイズに80%以上正解しなくては次のモジュールに進めません。さらに、そのクイズは答え合わせができないんです! クイズが終わると、何パーセント正解したのか出てくるだけで、どの問題が合っていて、どの問題に間違えたのかが分かりません。

そのため、クイズに答えるために、モジュールで勉強したことを振り替えなければなりません。どこに答えが書いてあるのか、あとから探すのが困難なんですよね。

ですから、ノートを取るか、画面のキャプチャーを必ず保存しておきましょう。

スマートサーブは図書館で受けられる?

スマートサーブのトレーニングは、図書館でも行うことができます。

しかし本番のテストは、誰もいない部屋で1人で行うことが義務付けられているため、図書館では受けられません。もしもPCを持っていない人は、友達に借りるなどをしてくださいね。あとは、iPadなどのタブレットも使用することができません。

スマートサーブでカンニングは可能?

テストの前に、Webカメラで360度周辺、デスクの上などすべてチェックされて、遠隔操作でデスクトップも見られます。テスト中も、怪しい動きをしていると注意されます。一度机に突っ伏して休んでいたら試験監督から「カメラから外れないで」と注意されました。

カンニングが可能かどうかは、一度テストを受けてみて、どんな要領かを把握して、第三者の協力を得てなんとか上手にやれば不可能ではないんじゃないですかね~。

例えば、Webカメラでチェックする際は第三者に部屋のどこかに隠れてもらっていて、テストが開始したらWebカメラの死角に待機してもらい、こっそり横から答えを教えてもらうとか? ただ、怪しい動きはすぐに注意されるので、本当に上手にやらなければバレます。私は顔に出ちゃうタイプなので、しっかりバレる自信があります(笑)!

それに、カンニングに悪知恵を働かせるよりは、その時間を使ってしっかり勉強をするほうが英語力の向上にもなります。だって、知らない単語にたくさん出会って、その単語を使ってテストを受けるわけなので、英語力が伸びないわけがありません。自力で合格する方が達成感もあり、何よりも自信が付きますし、英語力も向上するしで、良いことしかありません。

登録してからテストを受けるまでに、およそ1か月程度はあるので、その期間にしっかり勉強すれば必ず合格するので、ぜひ自力で挑戦してみてほしいです!

スマートサーブに落ちたら再テストは可能?

スマートサーブのトレーニングでは、2回までテストを受けられます。2回とも落ちてしまった場合は、再度お金を払って、トレーニングを受け直さなければなりません。

視点を変えると、1度受けて落ちたとしても、出題される問題の内容が分かるので、2回目には少し有利になっていますよね。

まとめ

スマートサーブの勉強のコツ、いかがだったでしょうか? 私は勉強は好きな方ですが、得意というわけではないので、かなり堅実に取り組んでスマートサーブをゲットしました。シンプルに「ノートをきちんと取る」という勉強法で、1週間の勉強期間で92%のスコアを取ることができました。

スマートサーブは英語でいかに内容を理解できるかどうかがすべてだと思います。ですから、英語のレベルによって勉強にかかる時間が変わってきますが、コツコツと堅実にやれば、必ず受かることは可能です。

今後オンタリオ州の日本人人口が増えたら、スマートサーブが日本語に対応することもあるかもしれませんね! 残念ながら、しばらくはスマートサーブが日本語対応することは無さそうなので、私が紹介した勉強法が役に立てば幸いです。

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