ワーホリや留学で海外に住む前にやるべきことは?文法用語や発音矯正ほかおすすめの本

ワーホリや留学で海外に住む前にやるべきことは?文法用語や発音矯正ほかおすすめの本

ワーキングホリデーに行く目的が「英語力の上達」である場合は、ワーホリに出発する前に、どれだけ英語の勉強をしたかどうかが重要になってきます。

ワーホリで海外へ渡航して語学学校へ通う前に、少しでも英語の勉強に力を入れておいた人と、まったく英語の勉強をせずに海外に渡航してワーホリ生活を始めた人

前者のほうがスタートダッシュがかかって一歩リードしていることは、一目瞭然ですよね!

特に、大人になってからワーキングホリデーに行く人は「英語力は中学英語レベルです」という場合が多いでしょう。

しかし、大人になってからワーキングホリデーで大事なのが、中学英語こそしっかりおさらいしておくことなんです。

語学学校で習うことは中学英語のおさらい!

まず、ワーキングホリデーの際に語学学校には通ったほうがいいです。その後のワーキングホリデーの生活が、180度違ってきます。最低でも3か月は行くことをおすすめします

ワーホリで語学学校は通うべき? それとも海外に住めば自然に英語が話せる?
https://www.shirorisusha.com/realityofesl

実際に海外の語学学校で身につくことは、英語で考えて、英語で意見を言って、英語で会話をすることです。クラスのレベルによっては、中学英語レベルの内容だったりします。ただ、それを英語で習うので、たとえすでに文法を分かっていても英語でそれをおさらいするのに必死でした……。

クラスのレベルが上がっていくごとに使う単語のレベルも上がります。文法の授業も同じ内容を何度も繰り返しやることもあり、「それ、先月もやったよね?」となるんですが、使う単語を変えて繰り返し学習させられました。

文法用語を英語で覚えておこう

中学英語を英語でおさらいするために、文法用語を英語で覚えておくべきだと思いました。私は、これをやったいなかったので、途中で授業においていかれることもしばしばでした……。

verb 動詞
noun 名詞
adjective 形容詞
pronoun 代名詞
preposition 前置詞
infinitive 不定詞(~ing)
gerund 動名詞(to~)
articles 冠詞(a, the)
present tense 現在形
future tense 未来系
past tense 過去形
present simple 現在形

少なくとも、上記の文法用語は英語で覚えておきましょう。英語で英語の文法を習う際に、授業についていくことができます。

発音をなるべく矯正しておこう

語学学校に行くと、色んな国から来た生徒と交流することになります。英語オンリーのルールが徹底されている学校が多いので、もちろん英語で交流することになります。

そこで困るのが、出身国によって発音が大きく異なること! 日本人同士の英語はアクセントが同じだから聞き取りやすいのですが、他の国の生徒の英語が聞き取りにくいし、逆に聞き取ってもらえないこともしばしば。

語学学校で最初にぶつかるのが、この「発音の壁」でした! 韓国人と日本人、それから台湾人らアジア人は、なんとな~く発音が近いので、話しやすいんですよね。一方でポルトガル語が母国語のブラジル人、スペイン語が母国語のメキシコ人やコロンビア人とは、なかなか会話ができずに困りました……。

余談ですが、ブラジル人のクラスメイトは、日本語と韓国語はほとんど同じに聞こえるみたいです。「全然違うよー」と言うと驚いていました!

「LとR」はもちろんのこと、「SとTH」「VとB」「FとH」「AとU」など、日本人には聞き取れない&発音できない音を、聞き分けて発音する練習をしておくのがいいです。

私が発音を矯正するのに使ったのはこの教材です。

「超速」英語プログラム
藤永丈司 (著)/フォレスト出版/¥1,620

この教材では、「LとR」はもちろんのこと、「SとTH」「VとB」「FとH」「AとU」の違いを理解して練習することができます。私は実際にこの著書を読み込んで実践し、英語の発音の基礎を作ることができたので、発音に悩んでいる人にぜひおすすめしたいです。

英語の音読を毎日やろう

小学生の低学年頃、毎朝のノルマがありました。教科書に書いてある詩や作文を、音読することです。学校の宿題として決められていて、今思えば国語力の向上にかなり役立っていたと思います。これは大人の英語学習にも応用できると思っています。

日本にいると、英語をアウトプットする機会が圧倒的に少ないです。英会話教室に通っても、外国人の友達を作っても、やはり1日の99%は日本語を見聞きし、話していますよね。

そんな中で、5分でも10分でもいいから、英語を音読することは効果的でした。とは言っても、難しい単語が出てくるような本を音読するのは難儀ですし、途中で挫折してしまうでしょう。

ここで活用したいのが、中学校の教科書です。中学校の教科書に出てくる文章なら、簡単に読めるし理解もできますよね。私が使っていた教材は、中学校の教科書に出てくる文章を使って、音読力を高めて英語の基礎回路を作るというものでした!

英会話・ぜったい・音読 【入門編】—英語の基礎回路を作る本
國弘 正雄 (編集), 千田 潤一 (編集), 久保野 雅史 (編集)/講談社インターナショナル/¥1,404

さすがに中学校の教科書を大事に保存している人は少数派だと思うので、この本で音読による英語力の向上にぜひ役立ててみてください。さらに、この教材を使うことで、英語で英語の文章を理解する感覚を覚えられました! この教材は、毎晩のように使っていましたが、坐説することなく続けることができましたね。

「超速」英語プログラムで発音を矯正し、英会話・ぜったい・音読 で実践するというルーティンを、ワーホリでカナダに行く直前まで続けていました。実際にいいスタートダッシュを切れたと思っています。

多読シリーズで英語を読むことに慣れる

日本にいながらも英語に触れる一番の方法は、英語で文章を読むことです。いつでもどこでも1人でできて、ボキャブラリーが増える上に、内容によっては教養にもなります。

実際に、日本に住んでいるすでに英語が話せる、留学帰りや帰国子女の友人たちは、英語のペーパーブックを持ち歩いて読んでいました。

とはいえ、いきなり英語で書かれた洋書を読むのは、難易度が高すぎます。意味が分からないと面白くないですし。そこで、ラダーシリーズを読むことをオススメします。

IBCパブリッシングから出ている「ラダーシリーズ」のレベル1は、TOEIC 300点以上、英検4級以上の英語力があれば読める、1000語の優しい英単語だけを使って書き直された本です。

中学レベルの英語でもスラスラと内容を理解して楽しむことができるのでオススメです!

物語も、一度読んだことがあるものや、一度読んでみたかったクラシック作品を選ぶのがいいです。例えば、走れメロスはクラシックなので、人生で一度は読んでおいて損はないと思います。

走れメロス Run, Melos, Run (ラダーシリーズ Level 1)
太宰治 (著), マイケル・ブレーズ (翻訳)/IBCパブリッシング/¥735 

羊を追い、村でのどかに暮らしていたメロス。ある日、友人のいるシラクスの市を訪れたメロスは、活気を失い、変わり果てた街の様子に驚く。人を信じることのできない王が、罪のない人々を恐怖に陥れていたのだ。怒りに震えたメロスは人々を救うため、王のもとへと乗り込んでいく。邪悪を憎み、友を信じる若者たちの友情を描いた、太宰治の代表的短編小説。

レベル1は簡単に読めると思うので、徐々にレベルを上げていきましょう。レベル2でTOEIC 350点以上、英検3級以上、使用語彙は1300語です。

吾輩は猫である I Am a Cat (ラダーシリーズ Level 2)
夏目 漱石 (著), R・F・ズフェルト (翻訳)/IBCパブリッシング/¥735 

「吾輩は猫である。名前はまだ無い。(I am a cat. I have, as yet, no name.)」あまりにも有名な書き出しでおなじみの、『吾輩は猫である』第一章の英訳。
教師の家に拾われたのはいいけれど、人間はわがままで変な生き物だ。主人は神経胃弱のくせにいろいろなことに手を出しては失敗しているし、美学者は人をかつぐのを生き甲斐にしている……。猫の視点から人間をユーモラスに、そしてシニカルに描いた文豪夏目漱石の処女小説。本書では、独立した短編として『ホトトギス』に発表され、好評を博したその第一章を収録。

レベル2で物足りなく感じたら、今度はレベル3へ。TOEIC400点以上、英検準2級以上、使用語彙は1600語です。

赤毛のアン Anne of Green Gables (ラダーシリーズ Level 3)
L・M・モンゴメリ (著), ザンディ・スミス-セラフィン (その他)/IBCパブリッシング/¥945

グリーン・ゲイブルズに住むマシュー、マリラ老兄妹のもとに、孤児院から、やせっぽちでそばかすだらけの赤毛の女の子がやって来た。「私のことは『e』のついたアン(Anne)で呼んでくれますか?」一風変わったその女の子、アン・シャーリーは、持ち前の明るさと豊かな想像力で村の皆を魅了する。美しい自然のなかで成長していく多感な少女の姿を描いた永遠の名作。

多読シリーズの本は、ほかにもペンギンリーダーズなどが有名ですね。すでに海外に住んでいる人も、ぜひ多読シリーズを手に取って、どんどん英語を吸収してください。

まとめ

英語力の向上を目的に、ワーキングホリデーで海外に行く前にやっておくことは以下の通りです。

・文法用語を英語で覚えておく
・発音をなるべく正す
・英語の音読を毎日やる
・多読シリーズで英語を読む

中学英語をしっかりとおさらいし、実際に海外に住み始めてからのスタートダッシュを軽やかに切りましょう!

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