フレーザル・バーブとは? Phrasal Verb(句動詞)を制する者が英語学習を制する?

フレーザル・バーブとは? Phrasal Verb(句動詞)を制する者が英語学習を制する?

英語学習者としてPhrasal Verb(句動詞)を避けては通れませんPhrasal Verbをたくさん覚えて使うことが、生きた英語を話すことへの近道でもあります。これは、海外生活での日常会話を通して、強く感じていることでもありますね。

Phrasal Verb、これはフレーザル・バーブと発音します。語学学校で、先生が「Phrase of verb」と言い始めたとき、一体何のことだろう?と思い、授業を聞きながらだんだんと意味を理解したことを覚えています。しかも、「Phrase of verb」じゃなくて「Phrasal Verb」だったという(笑)。こういう英語の聞き間違えは、未だに何度もありますね。

Phrasal Verbを覚えれば生の英語に近づける!

さて、Phrasal Verbとは改めて何かといいうと、動詞(look, take, getなど)と、前置詞(in, from, atなど)組み合わさって新たな意味を持った動詞として成り立つものです。

例えば「break up」で付き合っていた恋人同士が別れたという意味になります。「keep up with~」で遅れずについていくという意味になります。

英語では数え切れないくらいの膨大なパターンのPhrasal Verbがあって、英語圏ではみんな毎日使いまくっています。シンプルな動詞と前置詞を組み合わせているので簡単なようですが、膨大な量があるので、その組み合わせを全部覚えなければなりません。

もしもPhrasal Verbの語彙がなければ、ただ簡単な動詞と前置詞を使っているだけにしか聞こえないし、だからこそ、なかなか「生の英語」をすんなり聞き取れないでいましたね。

でも、難解な単語を覚えるよりも、Phrasal Verbの語彙を増やす方が、確実に表現力が広がって便利ですよ。TOEICやIELTSに出てくるような難しい単語って、実は英語圏の英語話者でも、言語のエキスパートでない限り知らなかったりするんですよね。それって、普通に暮らしている言語のエキスパートじゃない日本人が難しい漢字が書けないのと同じことですよね。

簡単なようで覚えるのが難しいPhrasal Verbの攻略法

Phrasal Verbをどうすれば覚えられるか? それは、やはり生活の中で実際に使うことです。とても簡単な動詞と前置詞で成り立っているPhrasal Verbは、おのおので見ると大した個性も特徴も無いように見えるのが難点。だから、覚えるのはとっても難しく感じます。

しかし、視点を変えれば非常に簡単だとも言えますね。ほとんどの動詞と前置詞はすでに知っている見慣れたものばかりですから。なので、ここは楽観的な考え方にシフトして、覚えたPhrasal Verbを繰り返し復習していくことにしましょう。

1.単語帳にPhrasal Verbとその意味を書き起こす

まずは、Phrasal Verbを調べて単語帳に書き取り、それぞれの意味を確認していきます。そのときに、そのPhrasal Verbを使っている場面をイメージしましょう。

ちなみに単語の意味を書く場合、私は日本語ではなく英語で書いて、英語でその意味を確認するようにしています。どうしても英語でも理解ができない場合に、日本語で調べるようにしています。例文を一緒に書いておくとイメージがしやすいですよ。

2.Phrasal Verbで例文を作りブツブツをつぶやく

例えば「look out with=be careful」という意味ですが、簡単な文章を作って誰かに対して「これに気をつけなくちゃ」とを言う会話を想定しながら、ブツブツつぶやきます。実際に使っていることをイメージすることで、記憶に残りやすくなります。

例えば「Fill up water」で、コップなどに水を満たすという意味になります。なので、家でコップに水を注ぎながら「Fill up water…」などとつぶやきます。私はいつも水が入っている浄水ポットに
「Fill up water!」と書いた紙を貼っています。ポットが空になった時に水を注ぐのですが、このように日常に取り入れることで言葉を定着させています。

3.Phrasal Verbが持つ複数の意味を一緒に覚える

ときどき、Phrasal Verbは2つもしくは3つの意味を持っています。それがさらなる混乱を招くから厄介なんですが(涙)。

ただ、これは一気に複数覚えておく方が後々ラクです。

例えば 「catch on」には、「理解する」と「人気を得る」の2つの意味があって、どっちを意味しているのか判断するには文脈から推測する必要があります。意味を理解するには読解力とリスニングスキルも試されます。

これは、日本語学習者が1つの漢字で音読みと訓読みがあったり、同じ発音なのに違う意味になったりすることに混乱するのと一緒かも知れませんね。

語学学校でのPhrasal Verbの勉強法はこんな感じで

語学学校では、このPhrasal Verbを徹底的に覚えるために、先生が何度も質問してきました。

例えば授業中に、一人の生徒が「Exhausted」と言ったとすれば、すかさず先生が「そのPhrasal Verbは何?」と聞いてきます。そこで答えられなかったら、復習せざるを得ません。ちなみに、「Exhausted」は「Do (me) in」や「burn out」です。

さらに、もしも同じ質問に答えられなかったら、宿題の増加やプレゼンテーションの追加など、何かしらのペナルティを与えられていました。

まとめ

Phrasal Verbを覚える方法は、ただ記憶することではなく、実際に使うこと! なので、できるだけ毎日Phrasal Verbを会話や英語で書く日記などに盛り込むことをお勧めします。

今回の記事に出て来たPhrasal Verbの一覧表は以下の通り。

break up 別れる
keep up with~ ついていく
Fill up〜 満たす
look out with〜 注意する
Do (me) in 疲れる
burn out 疲れる

英語学習一日にして成らず。共にコツコツやっていきましょう!

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